2021/03/14
臨済宗大徳寺派の大本山である大徳寺。
広大な敷地内に20以上もの塔頭(たっちゅう)があります。
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残念ながら、拝観可能な塔頭寺院はそれほどありませんが、期間限定で公開する塔頭寺院もあります。
現在、「興臨院」、「黄梅院」、「総見院」の3つの塔頭寺院で、秋の特別公開を実施中。
その中の1つ、「黄梅院(おうばいいん)」に行ってきました!
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黄梅院
黄梅院は、永禄五年(1562年)に、28歳の織田信長が羽柴秀吉(豊臣秀吉)を伴って初めて入洛した際に、父の追善菩提のために小庵「黄梅庵」を建立したのが始まり。天正十年(1582年)六月二日、本能寺の変により信長が急逝すると、秀吉が築を加え、天正十七年(1589年)に「黄梅院」と改名されました。
秀吉の希望により、千利休が作庭した直中庭(じきちゅうてい)の他、破頭庭(はとうてい)、作仏庭(さぶつてい)などの庭園を有しています。
織田信長、豊臣秀吉、千利休と、誰でも知っている歴史上の人物が関与しているすごい寺院なんですね(;゚Д゚)
写真撮影できるのは前庭のみ
門をくぐり、入口で拝観料(600円)を払います。撮影できるのは建物に入る前の前庭のみで、境内等は、残念ながら撮影不可とのこと。
苔が綺麗です☆
見事な枯山水庭園
写真撮影できないので、内部の様子をつたない説明でお伝えします(・∀・)
建物に入る際に靴を脱いで、順路に沿って歩いていくと、直中庭が見えてきます。千利休が66歳の時に作った池泉式枯山水庭園。秀吉の希望によるひょうたん型の池があり、周囲には、苔が一面に生えてます。水の流れを表した白砂、緑が鮮やかな木の葉。葉が赤く色づいてきた木もあります。思わず「素晴らしい~」と声が出るほど。
頂いたパンフレットの写真を貼ってみたけど、この写真では、すごさが全然伝わりません(>_<)
この他にも、破頭庭、作仏庭という庭があります。建物を修理している箇所があり、そのため、作仏庭(多分)が綺麗に見えないのが少し残念。
建物の中には、畳の間がいくつかあり、そこにある襖絵も見どころの1つ。かなり古そうな感じだったので、当時のものかと思ったら、複製のようです(・ω・)
それから、重要文化財の庫裡(くり)。分かりやすくいうと台所ですね。日本に現存する禅宗寺院の庫裡としては、最古のもの。
<パンフレットより>
他には、「昨夢軒」という茶室もありました。
内部は、凛とした空気感があり、観光客もそれほど多くないので、落ち着いて見て回ることができます。
美しい庭以外にも見どころが色々あり、おすすめです!
12月17日(日)まで☆
=大徳寺 黄梅院=
<住所>
京都市北区大徳寺町83-1
<アクセス>
京都駅から市バス205系統、206系統で「大徳寺前」下車、徒歩5分
<特別公開>
2017年10月7日(土)~12月17日(日)(普段非公開)
10:00~16:00
<地図>