2024/01/21
3月18日(日)まで開催される「第52回京の冬の旅」。普段非公開の貴重な文化財が特別に一般公開されています。
気温が20℃以上となり、上着が不要だった昨日、相国寺の塔頭(たっちゅう)寺院「林光院」に行ってきました!
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広~い相国寺
烏丸今出川の交差点の北東に、赤レンガ造りの同志社大学の建物があり、周辺には多くの学生が見られます。
相国寺は同志社大学の隣にあります。同志社大学を横目に見つつ、総門から中へ。
門をくぐると、相国寺の全景を示す地図がありました。
多数の塔頭寺院があり、広い!
なぜか、相国寺とは離れた場所にある金閣寺と銀閣寺が地図の中に示されているけど、後でガイドさんの説明により、金閣寺と銀閣寺が相国寺の塔頭寺院であることを知りました。ほぉ~(・∀・)
相国寺では、塔頭寺院の「林光院」だけでなく、「豊光寺」と、「法堂・方丈」でも特別公開が行われています。
林光院
林光院に到着。
拝観料600円を納めて中へ。
団体の観光客が多かったです。内部では、ガイドの方がお寺の歴史と見所を説明してくれました。残念ながら、建物内部と庭園の撮影は禁止。
今回楽しみにしていたのは、建物内部の水墨画の襖絵。京の冬の旅のパンフレットの表紙にもなっています。
上の襖絵、一見すると猫っぽいですが、実は虎。虎の襖絵の反対側に龍の襖絵があり、一対で「龍虎」の水墨画となっています。そして、ガイドの方の説明があるまで気づかなかったけど、虎の左目が薄く開いています(まぶたの下の黒い点が左目)。これは、龍の気配を感じて、うっすら目を開けた様子を描いているそう。
襖絵は、画家の藤井湧泉(ゆうせん)さんによるもので、他に、「蓮」、「松」などの襖絵があります。
林光院の他の見所は、庭園にある「鶯宿梅(おうしゅくばい)」と呼ばれる梅の木。村上天皇の時代に、御所清涼殿前の梅の木が枯れたため、紀貫之(きのつらゆき)の娘の屋敷の梅を御所に移植することになりましたが、梅の木に結ばれていた短冊に書かれた歌を見て、天皇が梅の木を返したという逸話が残されています。紀貫之の屋敷に林光院が創建されたことにより、林光院の庭に鶯宿梅が植えられています。
鶯宿梅の花は、色が変化するそうですが、花はまだ数えられるくらいしか咲いていませんでした(>_<)
見頃は、例年、3月20日くらいだそうで、梅の花を見るなら、特別公開の最終日あたりがいいのかもしれません。
あと、相国寺は、薩摩・島津家とのゆかりが深く、境外に、幕末の「蛤御門の変」、「鳥羽・伏見の戦い」で活躍した薩摩藩士のお墓があります。
最初、お墓の位置が分からなかったのですが、林光院を出て右側に進み、相国寺の敷地の外側に出た所にあります。
京都御所の梅
残念ながら、林光院の鶯宿梅の花はまだ咲き始めという感じでしたが、相国寺の南側にある京都御所では、多数の梅の花が咲いていました!
少しずつ春が近づいてきていますね♪
=相国寺 林光院=
<住所>
京都市上京区今出川通烏丸東入上る相国寺門前町701
<アクセス>
地下鉄「今出川」駅下車、徒歩約5分
<拝観時間>
10:00~16:00(~3月18日まで)
<地図>